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2010年1月 1日 (金)

2010 年占うと

 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 さて、早速ですが、昨夜ダウは下げ、クロス円は円安モード
継続。
 これを持ち高調整と見るか、米の金利先高感を先取りした本
格的なドルの仕込みに伴うと見るべきか。

 わからないので、あちこちのシンクタンクのレポートを渉猟
しています。

 どのアナリストにも共通しているのは、デフレ日本に当分、
回復は期待できないという点です。

 積極的な財政出動をしたくても、累積赤字で身動きが取れず
、内需はデフレで縮小の一途。
 頼みの綱の外需も、最大の消費国アメリカはまだ回復の足腰
が弱く、財政基盤の弱い主権国家がモザイクをなす欧州は逆に
下落傾向にあります。

 中国だけが一人気を吐いています。強い財政に支えられ、日
本のエコポイント制度のような購買刺激策を次々打ち出し、内
需拡大を図っています。インフレが激しいですが、いまは成長
維持が最優先で、仮に引き締めに転じるとしても、景気悪化を
招くようなレベルの政策は採らないでしょう。

 人民元は切り上げ圧力が強いですが、中国共産党は絶対、断
固、ガンとして、やらない。手直し程度はするかもしれません
が、これはもう、国是のようなものです。

 では中国向けの輸出を手がかりに日本経済の復活を測れるか
というと、どうもこれも怪しく、デフレスパイラルを逆回転さ
せるほどの力は持っていないようです。

 ODAを巨額投下して、大型プロジェクトで潤うほど中国共産
党はオープンではありません。もはや、基幹インフラは自前で
まかなえる国なので、かつての東南アジアのような、国家イン
フラを日本の資金でやるケースは考えにくいでしょう。

 環境や水ビジネスで先進の日本が、草刈り場に出来る可能性
が指摘されていますが、パイはまだ小さい。
 きょうあす、すぐ日銭が稼げる状況でもありません。

 つまり、中国も決定打になりません。

 となると、ファンダメンタルから見れば、順当に円がたたき
売られてしかるべき、なのですが、実質金利(政策金利−イン
フレ率)で見ると、ドルに対して円は高金利通貨になってしま
っています。

 年末あたりから根強くうわさされているように、ドルが第一
四半期に利上げをすれば、そのあたりが修正されて、円の独歩
安が期待できますが、米の経済指標も改善傾向にあるとはいえ
、企業経済の腰折れを招きかねない利上げを早期に実施する見
込みは薄い、と見る向きが多いようです。

 それに、2010年11月は、米で中間選挙があります。
 FRBがそれを勘案せず、早期にリスクテークに走るとも思え
ません。

 経済雑誌の中には、2010年中に円は80円台を突破し、最高値
の79円も更新すると予測するところもありますが、米が利上げ
に踏み切らない限り、私は80円台後半〜90円台後半で推移する
と見ます。

 ドバイショックのような、隠れリスクが顕在化すれば話は別
ですが、それとても、リーマンショックのように放置して、い
までさえ首つり状態の世界経済の足を引っ張る度胸のある国家
は、さすがにもうない、と考えます。

 レンジ下では買い、上では売り。

 ドル円を中心としたクロス円は、これを愚直に繰り返すしか
ないかなと思っています。

 ただ、出口戦略の時期を探りつつある各国が、利上げのマシ
ンガンを撃ち始めたら、素直に円キャリーが再開すると見ます

 この場合、日本の輸出にも日が差すため、徐々にデフレが収
束していくことになります。
 先ほどの実質金利も、名目金利差と差が縮まります。
 政策金利差そのものにマーケットの視点が移り、低金利を続
けている限り、円が買われる材料は少なくなります。

 今回の不況の解決策は、世界が談合利上げをやることではな
いかと、うすうす感じている年明けです。

 問題は、前のめりの財政出動で下支えされている現在の指標
の改善が、年後半にかけてはげ落ちてきたらどうするか、とい
う点です。

 低位安定の円が、スポットライトを浴びてしまう可能性を危
惧しています。

 さて、どうなりますやら。

 今年も、よい年になりますように。

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