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2008年5月18日 (日)

恐ろしや著作権

 著作権は怖い。
 どこで引っかかるか分からない。

 ブログでもHPでも、マスコミの記事や資料をそのまま転載しているものが目に付く。

 非常に危険である。

 公益を図る目的で報じる
 論評・批評を加えるための素材として引用する

 これなら、どうにか言論の自由という盾に守られる。

 しかし、出典も明示せず、さも自分で調べたかのように装うのはダメ。

 どこから矢が飛んでくるかわからない。

 まして、全文コピペは私的利用と見なされず、即アウト。
 さらに、一部の引用であっても、媒体、つまりブログやHPにアフィリがある場合、私的利用とは見なされず、逸失利益を請求されても文句は言えない。

 くれぐれも、気を付けて。




 ……すみません、脈絡ない箇条書きで。
 てなことを、先週、法務研修で、弁護士からひとくさり、やられたもんで。

 驚き桃の木山椒の木。
 自分のブログ、慌てて再確認。

 ホンマ、気ィ付けなアキマヘン。
 エラい世の中になったもんでんナ~。

 ま、それはともかく。
 仮に訴訟になった場合、判決で免責されても、それに至るまで、費用と手間を取ります。

 日本のメディアなら、敗訴してもせいぜい数千万円。
 でも、外国メディアあるいは外資系だと、公衆送信権の侵害を拡大解釈されて、自国で提訴されるおそれがあると。
 だから、欧米の訴訟で負けた場合、賠償金額は莫大になる可能性があると脅かされました。

 言論の自由を萎縮させてしまう危険性を感じますよね。
 そのリスクはどう判断されているのか、と尋ねましたが、ルール破りを厳罰化する方に力が入るのが最近の流れとか。

 注意点としていくつかメモさせられました。

 ・全文引用は「引用」と取られないおそれがある
 ・最低限の防波堤として、出典を明示せよ
 ・一部の「引用」であっても、単体で載せるな
 ・批評、論評として利用する場合、本文が主、引用が従であること
 ・できれば出典元に文書で許可を取れ

 ビジネスだけでなく、個人の趣味の範疇であっても、これだけのルールを踏まえないと、言論の自由というのは使えなくなってきてしまっているのですね。

 ただ、よく考えてみれば、それはそうだろうというような内容ばかり。

 もともと、著作権には、二つの柱があります。

 ①私的利用のための複製は認められる
 ②公表された著作物は報道・批評・研究のためであれば、引用して使用することが認められる

 つまり、裏を返すとこういうことになります。

 ①複製したもののネット上へのアップは、多数の人間のアクセスを可能にするため、私的利用ではない。
 ②出典を明示せず、引用部分も明らかにせず、量も質も引用部分の方が主、となれば、目的が正しくても引用は認められない。

 この2点も、弁護士から釘を刺されました。

 じゃあ、リンクはどうなのか。
 当該の全文にアクセスできるようにしておいたら、それも著作権侵害なのか。

 そう質問しましたら、これは、ケースバイケース。
 その都度、当該の著作権者に聴け、と言われました。
 絶対アウトなのは、リンクだけを載せるケースなんだそうです。

 たかがブログやウェブで、相手の会社にいちいち聞くの?
 そこまでせな、あかんもんなの?

 …とブー垂れたとたん、真っ正面からぶった切られました。

 「多くの人に向けて発信するというのは、それだけ手順を踏んで、気を遣って、初めて可能になるんです」

 「最近、手軽さの余り、ちょっと甘く見すぎている人が多すぎます」

 「素人が本職のメディアのマネしたら、火傷しますよ」

 ハイハイ、お説ごもっともでごぜえます。
 引き下がりました。

 そこでいま、ひまなのを幸い、著作権法の本を図書館で借りてきて、読んでいます。
 こういうこと、学校では教えてくれないものなあ。

 メディアリテラシーって、ひょっとすると、生活防衛術なんじゃないだろうか。

 そんな風に思い始めた、午後の日曜です。

 

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コメント

あちこちのブログ、著作権に関しては非常に危ないところが多いです。
ひどいところになると、画像までどんどんコピーして使ってる。

「引用であることを明確に」
「出展を明示」
「引用量はせいぜいで1~2割。あとは自分の文」
この程度は必須でしょうね。怖い怖い。

投稿: カピバラ | 2008年5月18日 (日) 16時47分

親父殿
 
 いやまったく。
 自分のブログの題名をぐーぐるで検索すると、書いた内容をおそらく機械でサルベージしていると思われるブログ集が結構見つかります。
 どういう人間が運営しているのか分かりませんが、もちろん、著作権法違反なんでしょう。
 金寄越せとでも言ってみましょうか。

投稿: 凜々坊 | 2008年5月18日 (日) 21時44分

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